sumipapaの日記 

ーコレクションウォッチの備忘録ー

ランゲアンドゾーネ サクソニアフラッハ

サクソニア・フラッハは、A.ランゲ&ゾーネが製作してきた時計の中で最も薄く、時と分の表示という機械式時計の本質的な機能のみに特化したモデル。ゴールド無垢製のバータイプのアプライドインデックスを採用したシンプルかつ明快なデザインのダイヤルは、二針時計の優雅さを強調している。

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文字盤は銀無垢ブラスト仕上げ。

ただのシルバー文字盤に見えるが光が当たると細かくキラキラ輝き大変美しい。

 

品番:LS2014AG 201.033
ケース径:37mm
防水:3気圧防水

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サクソニア・フラッハをこれほど薄くできたのは、厚みわずか2.9ミリの手巻きキャリバーL093.1のおかげ。その技術的な特色の一つは、コンパクトな設計でありながら72時間ものパワーリザーブを提供する香箱である。角穴車と丸穴車が組み込まれた4分の3プレートの上側に、螺旋を描くサンバースト模様が見える。

 

ランゲ&ゾーネのムーブメントはルビーの周りを「ゴールドシャトン」と呼ばれる金のカップで覆い、それを青焼きビスで留めていることが見てとれる。
これは古い懐中時計に見られるディテールで、軸受けのルビーを正確な位置に取り付けるためのものであった。
金属加工技術の向上した現代ではこれほど手の込んだことをせずとも正確な取り付けが可能になったため、ルビーを直接埋め込んでいるムーブメントがほとんどだが、ランゲ&ゾーネは未だに当時の技法を踏襲している。

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